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【永久保存版】 歯周病は自分で治せる! 本気で歯を守るための「予防・原因・全身への影響」完全ガイド
- 2025.09.30
- 歯の不調を治したい
- 治療を繰り返している方へ
はじめに:「歯周病は歯の病気」だと思っていませんか?
こんにちは、歯科医師の会田光一です。
今日のテーマは「歯周病」です。
突然ですが、「歯周病は、歯が悪くなるだけの病気」と思っていませんか?
実はそれ、大きな誤解です。
歯周病は、単に歯を失う原因であるだけでなく、**心臓病・糖尿病・脳梗塞・妊娠合併症・認知症にまで関係する「全身疾患の引き金」**となる、非常に重大な病気なのです。
日本人の成人の約8割が罹患しているといわれる「国民病」でもある歯周病。
そのリスクを“根本から予防・改善”するためには、
- 歯医者さんに任せきりにしない
- マウスウォッシュに頼らない
- 自分の「習慣・理解・技術」を見直す
という視点が必要です。
本記事では、歯科医の立場から、
✅ 歯周病の原因と進行メカニズム
✅ 全身疾患との関係
✅ 今日から始められる正しい予防法
をわかりやすくお届けします。
この記事の目次
1. そもそも歯周病とは?
歯周病とは、歯の周りの組織(歯ぐき・歯槽骨など)が細菌感染による炎症で破壊される慢性疾患です。
一般的には以下の2つに分類されます:
- 歯肉炎:歯ぐきだけが炎症を起こしている状態。比較的軽度。
- 歯周炎:炎症が進み、歯を支える骨まで破壊が進んでいる状態。歯がグラグラになり、最終的に抜けてしまうことも。
虫歯と違って痛みなく進行することが多く、気づいたときにはかなり進行していたというケースも少なくありません。

2. 原因は“菌”だけじゃない!
歯周病の本質=「ディスバイオーシス」
口の中には、約700種類以上、1000億個以上の細菌が住んでいます。
その中でも、歯周病に関与するのが
**P. gingivalis(ポルフィロモナス・ジンジバリス)**などの「歯周病菌」です。
しかし、重要なのは「菌がいる=病気」ではないということ。
実際、多くの人が歯周病菌を保有していても、発症しない人もいます。
では何が違うのか?
それは、菌の攻撃力と体の防御力のバランスです。
多くの菌たちが悪させずにバランスのとれた状態を共存関係(シンバイオーシス)と呼びます。
このバランスが崩れ、身体に対して悪さする状態を**「ディスバイオーシス(菌叢の乱れ)」と呼びます。
歯周病とは、「悪玉菌が優勢になり、人体との共生が破綻した状態」なのです。
3. 歯周病が進行する5ステップ
歯周病は、以下のようなプロセスで静かに進行していきます:
STEP1. プラーク(歯垢)の蓄積
歯の表面や歯と歯ぐきの隙間に、食べかす+細菌の塊=プラークが付着。
これは24時間以内に取り除かないと細菌が活性化します。
STEP2. 歯肉炎
プラークの中の毒素が歯ぐきを刺激し、炎症が発生。
プラークが48時間以上取り除かれない状態が続くと、歯茎に炎症が起こり始めます。
この段階ではまだ歯を支える骨は無事です。
STEP3. 歯石化と歯周ポケットの形成
取り除かれなかったプラークに唾液中のミネラルが沈着し、歯石化。
歯石はザラザラしてプラークがつきやすくなり、悪循環に。
歯ぐきが腫れて歯と歯ぐきの隙間(=歯周ポケット)が深くなっていきます。
そして、この歯周ポケットという環境は酸素が届きにくく周囲の歯ぐきから血液が得られる環境なんですね。
歯周病菌たちは酸素が嫌いで、酸素が届かない環境になるほど優勢になります。更に歯周病菌の親玉であるP.g菌は血液の中の鉄分を栄養源にするんです。そのため、病気を進行させながら細菌が増殖して雪だるま式に悪くなっていってしまうわけです。
STEP4. 骨の吸収
炎症が深部へ広がると、歯を支える骨が自ら溶け始める免疫反応が発生。
これが進行すると、歯がグラつき始めます。
STEP5. 歯の脱落
骨の支えがなくなることで、最終的に歯が抜け落ちてしまうのです。
4. 歯だけじゃない!歯周病がもたらす全身への悪影響
歯周病は「口の中の病気」として知られていますが、実は全身の健康に深刻な影響を及ぼすことが明らかになっています。
これは、歯ぐきの血管から細菌の毒素や炎症物質が全身へ流れていったり、口から腸内に流れ込んだ歯周病菌が腸内環境を変えてしまい身体のあちこちで炎症が生じることが原因です。
✅ 糖尿病
・炎症物質(サイトカイン)がインスリン抵抗性を高めます
・糖尿病の人は免疫力が低く、歯周病が悪化しやすい
つまり糖尿病は歯周病を、歯周病は糖尿病を悪化させるのでまとめてアプローチすることがとても重要となるのです。
✅ 心臓・脳血管疾患
・血中に入った歯周病菌が血管壁に炎症を起こし、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞のリスクがあがります。
✅ 妊娠合併症
・早産・低体重児出産との関連が報告多数(例:Offenbacher et al.)
胎児への影響度は喫煙や飲酒よりも大きいことが過去の研究からわかっております。
✅ 認知症
・P. gingivalis菌の遺伝子が脳内で確認されたという研究あり(Dominy et al., 2019)
直近のマウス実験では、歯周病菌が出すエクソソームというメッセンジャー物質が流れることで脳内での炎症が進行するという報告もあり、菌自体が流れていかなくても病気に大きく関わることが予想されています。
✅ 腸内環境の悪化
・唾液に含まれる歯周病菌が腸に届き、腸内フローラを乱す
つまり、「歯周病は全身の病気の引き金」になるのです。
5. プラークコントロールが予防の“センターピン”
ここが最重要です!!
歯周病の発症と進行の出発点は、すべて「プラーク(歯垢)」にあります。
プラークとは細菌のかたまりであり、歯周病菌たちは一度歯の周りを綺麗にしても24時間かけて再度プラークを形成します。
逆に言えば、
「プラークさえ毎日キレイに落とせれば、歯周病は始まらない」
これこそが、「予防のセンターピン」なのです。
✅ 毎日1回、24時間以内に磨き残しをゼロにすること
✅ フロス・歯間ブラシで歯と歯の間までケア
✅ 舌ブラシで舌の細菌も除去
時間や回数ではなく、「どれだけプラークが落とせているか」が勝負です。
歯周病予防の研究では、何度も歯磨きをするよりも1日1回きっちりプラークをゼロにするような質の高い歯磨きが重要であることが示されています。

6. 知っておくべき生活習慣と身体への影響
そして歯磨きだけではカバーしきれない「防御力の低下」にも注意が必要です。
- 食いしばり、歯ぎしり等のかみ合わせのコントロール
- 強い咬合圧で歯周組織が損傷し、血流が悪化します
- 歯ぐきの回復力が低下し、歯周病が悪化しやすくなります
適切な力のコントールをすることで部分的に歯周病が進行することを防ぎます。
センターピンはプラークコントールですが、前歯が上下噛み合っていない人が奥歯から歯を失いがちである理由の一つにこの噛み合わせの問題があります。
- 喫煙
- 毛細血管が収縮し、免疫細胞が届きにくくなります
- 治療しても治りづらいのが喫煙者の特徴です
- 睡眠不足・ストレス・食生活
- 自律神経の乱れが免疫機能を低下させ、炎症の慢性化を招きます
つまり、「菌を減らす」だけでなく「戦う身体を作る」ことも大切なのです。
7. 歯周病はこうして治す!進行を食い止める逆転ステップ
治療の最初にやるべきことは、いきなり歯石を取ることではありません。
患者自身の「正しい歯磨き」で、炎症がどこまで治るかを見極めること。
プラークが減れば、歯周病菌の餌である“ヘミ鉄(血)”も減り、菌の力が弱まります。
その状態で歯石除去などを行えば、再発のリスクも抑えられます。
逆に、いきなり歯石除去から行った場合に歯周ポケットの中に取り残された細菌が急性炎症を起こして痛くなってしまうこともあるので要注意です。
進行度に関わらず、治療はこの流れ:
- 自宅での歯磨き力(プラークコントロール)向上
歯と歯ぐきの境目を狙って斜め45度で当てます。大きく動かしすぎず細かいブラッシングで順番に磨いていきます。
確実にプラークが除去出来ているかどうかは、今のところ染め出し液で確認するしかありません。
慣れるまではちょこちょこチェックを受けて、自分の癖を知り、確実に自力でできるようにやり方を修正しましょう。
主観ではありますが、電動歯ブラシで上手くプラーク除去が出来ている方は少ないように感じます。 - 歯周ポケットの改善と出血の減少
プラークコントールができるようになると表層の歯ぐきの炎症が取れてきて、出血が減ってきます。 - 歯科医院での歯石除去・SRP(スケーリング&ルートプレーニング)
歯ブラシだけでは届かない歯周ポケットの中のプラークや歯石を歯科医院の専門の器具で綺麗にしてもらいます。
術者によって大きく技量の差が出る領域です。 - メンテナンスで再発を予防
病的な状態から改善された歯ぐきも、油断してまたプラーク&歯石が付着し続けてしまうと再発してしまいます。定期的なプラークコントロールチェックと、プラーク&歯石の除去で再発予防を図ります。
8. 個々人に合わせた歯周病対策〜フローラ別予防〜
先に挙げた対策が歯周病予防は万人に勧められる方法です。
しかし、虫歯と同様に歯周病という病気も一人よりなりやすい人とそうでない人がいます。
それは人によって口腔内フローラが違うからです。
つまり、どんな菌を保有しているのかにより歯周病になりやすい人となりにくい人に分かれるのです。
個々人の状態に合わせて、どのレベルで管理していくべきか分かれてきます。
もともと歯周病関連細菌少なく、歯周病の進行もあまりない方はセルフケア中心で十分な予防ができます。
逆に非常に菌のバランスが悪い方に関しては、治療効果とその後の予防効果を最大化させるために善玉菌の移植などを行うことがあります。
いずれにせよ、今の細菌バランスを知ることで自分に合わせた対策の最適化を図ることができるでしょう。

9. よくある疑問に答えます(Q&A)
Q1. マウスウォッシュや薬用歯磨き粉は意味ないの?
一時的に殺菌効果はあっても、歯周ポケットのプラークのまで届かず根本解決にはなりません。
プラークは物理的な破壊=歯ブラシやフロス、超音波器具が最も効果的です。
Q2. 歯磨きの理想は何分?何回?
「時間」より「質」が重要と言われています。
24時間に1回、完璧に磨ければ1日1回でもOK。
個人的には、1回で完璧にやろうとするならば少なくとも10分程度はかかってしまうのではないかと思います。
ちなみに私自身は、1回で完璧にやれる自信がないですし、虫歯予防やフローラ維持の観点からは複数回した方が有効であると判断し、1日に4回ほどフロス→歯ブラシを1回6,7分程度行っておりますが今のところ健康です!
Q3. 定期検診はなぜ必要?
再発予防のためのチェック&フィードバックが一番の目的。
ただの“お掃除”ではなく、「磨き方の質」の確認です。
勘違いされている方が多いのですが、歯医者さんで一時的にピカピカにしても、セルフケアが出来ていなかったらあっという間に病気になります。
10. まとめ:最優先すべきは「磨き方の質」
歯周病は、「放っておいてはいけない病気」ですが、
「自分で防げる病気」でもあります。
そのために必要なのは、
✔️ 歯磨きの質を上げる
✔️ 正しい知識を持つ
✔️ 自分の口の状態を“見える化”して継続する(プラークの付着とフローラの状態)
あなたの歯と体を守るのは、歯医者ではなく「あなた自身」です。
今日からプラークコントロールを“本気”で始めてみませんか?
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