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赤ちゃんのおしゃぶり、使ってもいいの?メリット・デメリットと歯並びへの影響
- 2025.09.25
- お子さまの口育
- 歯並びをきれいにしたい
この記事の目次
1. はじめに
こんにちは。お口の健康から全身の健康を守る歯科医師、会田光一です。
赤ちゃんのおしゃぶりについて、「使っていいの?」「歯並びが悪くなるって本当?」と
心配される親御さんは少なくありません。
実際、おしゃぶりには育児を助けてくれるメリットもあれば、使い方次第で歯並びや
お口の成長に影響を与える可能性もあります。
この記事では、おしゃぶりのメリットとデメリットを整理し、歯並びへの影響や上手な付き合い方についてお伝えします。
最後には私が実際におすすめしたい「NUK(ヌーク)のおしゃぶり」も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
2. おしゃぶりのメリット
2-1. 安心感を与える
赤ちゃんは生まれながらに「吸う動作」で安心を得る性質を持っています。
おしゃぶりをくわえることで、授乳中と似た心地よい感覚が得られ、泣いていた赤ちゃんが落ち着くことも少なくありません。
外出先や就寝前など、親御さんが「少しでも落ち着いてほしい」と願う場面で役立つことが多いです。
2-2. 再入眠を助ける
夜中に赤ちゃんが目を覚ましてしまったとき、おしゃぶりを口に含むことで再び安心し、眠りに戻りやすくなります。親御さんにとっても睡眠時間の確保につながり、育児の疲れを軽減する助けになります。

2-3. SIDS(乳幼児突然死症候群)の予防効果が期待される
いくつかの研究で「おしゃぶりを使用することでSIDSのリスクが下がる可能性がある」と報告されています。
あくまでも可能性の話で確実な予防法ではありませんが、赤ちゃんの安全を守るための
一つの工夫として注目されています。
参考文献:
三留 雅人 「おしゃぶりは乳幼児突然死症候群の予防に有効か?」 四国歯.2009
https://tokushima-u.repo.nii.ac.jp/record/2003018/files/LID201608032004.pdf
1-4. 指しゃぶりよりやめやすい
おしゃぶりは指しゃぶりに比べて卒業がしやすいといわれています。
指は常に身近にあるため習慣化しやすくやめるのが難しいですが、一方でおしゃぶりは
親の判断で段階的に使用を減らすことが可能です。
1-5. 親の育児負担を軽減する
おしゃぶりを使うことで赤ちゃんが落ち着き、泣く時間が減ることで親御さんのストレスも軽減されます。
とくに授乳間隔がまだ短い時期や、外出先で泣き止ませたいときにおしゃぶりをすると泣き止みやすいことが「心のゆとり」をもたらす存在になるでしょう。
3. おしゃぶりのデメリットと歯並びへの影響
便利なおしゃぶりですが、気を付けたい点もあります。
3-1. 出っ歯や開咬など不正咬合のリスク
最も懸念されるのは、長期間にわたる常用が歯並びや顎の成長に影響することです。
特に2歳以降も長く使い続けると長期間の使用は歯や顎の成長に影響を与えることがあります。具体的には、
- 上の前歯が唇側に傾く「出っ歯」
- 上下の歯がかみ合わず隙間ができる「開咬」などが代表的です。
3-2. 言葉の発達への影響
おしゃぶりを長時間くわえ続けていると、舌や口の筋肉を十分に使えないため、発音や言葉の発達に影響することがあります。
とくに言語獲得が始まる1歳半以降は特に注意が必要です。
3-3. 中耳炎のリスク
研究によると、おしゃぶりを頻繁に使用していると耳と鼻をつなぐ耳管の働きに影響し、中耳炎のリスクが上がるといわれています。風邪や鼻づまりがある時には控えることが推奨されます。
3-4. 卒業が難しくなることも
赤ちゃんが強く依存してしまうと、卒業のタイミングで苦労するケースもあります。親も「泣かれるくらいなら…」とつい渡してしまい、使用が長引いてしまうことも少なくありません。
4. 歯並びや口腔発達への影響
ここからは歯科の専門的な観点から、おしゃぶりと歯並びの関係を整理します。
4-1. 出っ歯(上顎前突)
おしゃぶりを長期間使用すると、上の前歯が前方(唇側)に傾き、いわゆる「出っ歯」になる可能性があります。これは吸う力が歯に持続的にかかるためです。
4-2. 開咬(オープンバイト)
前歯で上下が噛み合わず、隙間ができる状態を「開咬」といいます。食べ物を前歯でかみ切れない、発音がしにくいなどの影響が出る場合があります。
4-3. 交叉咬合(クロスバイト)
片方の奥歯だけが内側・外側にずれて噛み合う「交叉咬合」が生じることもあります。
顎の成長バランスに影響するため、注意が必要です。
4-4. 顎の成長への影響
口を閉じる筋肉や舌の位置は、歯並びや顎の発達に深く関わります。おしゃぶりを長期使用すると舌の動きが制限され、自然な発達に影響を及ぼすことがあります。
5. おしゃぶりと上手に付き合うために
おしゃぶりは「絶対に使ってはいけない」という物ではありません。
使用していく上で大切なのは「使い方」です。以下の点に注意すると安心です。
5-1. 使用開始のタイミング
おしゃぶりを与えるのは、授乳が安定してからが望ましいとされています。早すぎる導入は、授乳のリズムや母乳の飲み方に影響する可能性があるため、生後1か月以降が目安とされます。
5-2. 使うタイミングを工夫する
常にくわえさせるのではなく、
- 寝かしつけのとき
- 外出時にぐずったとき
など「必要な場面」に限定することでリスクを減らせます。
5-3. 卒業の目安
1歳半〜2歳頃までに卒業を目指すのが理想です。この時期までにやめられると、歯並びや言葉の発達への影響を最小限にできます。
5-4. やめ方の工夫
一気に取り上げると赤ちゃんにとって大きなストレスになることもあります。
- 昼間は使わない
- 寝る前だけにする
- 一緒に「さよならの儀式」をする
など、段階的に減らしていく方法がおすすめです。
6. 私のおすすめ:NUK(ヌーク)のおしゃぶり

最後に、私が安心しておすすめできるおしゃぶりをご紹介します。
ドイツ発の「NUK(ヌーク)」です。
NUKは歯科医師と助産師によって開発され、赤ちゃんの舌や顎の自然な動きを考慮した「非対称ニップル」が特徴です。母乳を飲むときの舌の動きに近い設計で、上顎にしっかりフィットしながらも舌が自由に動かせるよう工夫されています。
さらに、
- お口の成長に合わせたサイズ展開
- 夜でも探しやすい「暗闇で光るタイプ」
- 赤ちゃんが自分で落としにくい工夫
など、育児を助ける要素が詰まっています。
私自身、仕事やプライベートで多くのお子さまにNUKを使用しているのを見てきましたが、安心して勧められる品質だと感じています。
「おしゃぶりは便利だけど歯並びも心配…」という方には、ぜひ一度試していただきたいブランドです。
7. まとめ~おしゃぶりと歯並びについて不安なときは
おしゃぶりは「育児の手助け」になってくれる一方、使い方次第で歯並びやお口の発達に影響することもあります。
大切なのは「使う時期・使い方・卒業のタイミング」を意識することです。
「もう少し使わせても大丈夫?」「歯並びに影響していないか心配…」と感じたら、早めに歯科医院へご相談ください。
当院では、お子さまの成長段階に合わせた口腔のチェックや、歯並びに関するご相談を無料で承っております。小さな不安のうちにご来院いただければ、安心して育児を進めていただけます。





