口内炎を早く治す8つの方法 〜原因は?薬や食べ物のおすすめ〜

  • 2025.07.05
  • カラダの不調を整えたい
  • 治療を繰り返している方へ

1. はじめに

みなさんこんにちは!お口の健康から全身の健康を守る歯科医師、会田光一です。

今回はよく相談を受ける話なのですが、口内炎をできるだけ早く治すための具体的な方法や予防法を、歯科医師の視点でわかりやすく解説します。日常生活の中で実践できる内容が満載ですので、ぜひ参考にしてください。

 

2. 口内炎ができる原因とは?

口内炎の原因は一つではありません。

大きく分けて次の7つが挙げられます:

・疲労やストレス
・栄養バランスの乱れ
・口腔内の乾燥
・外傷(噛んだ・器具の刺激など)
・細菌、ウイルス感染
・歯磨き粉や薬の刺激
・病気(免疫疾患やがんの前兆など)

これらが原因で免疫力が下がったり、粘膜が傷ついたりすると、細菌が入り込み炎症を起こしやすくなります。多くの口内炎は1〜2週間で自然に治りますが、治らない場合は注意が必要です。

 

3. 口内炎を早く治す8つの方法

 

3-1. 薬を塗る

市販薬を適切に使用することで、痛みの軽減や治癒の促進が期待できます。

代表的な薬には以下のようなものがあります:

・アフタッチA(貼るタイプ)
・ケナログ口腔用軟膏(ステロイド配合)
・アフタゾロン軟膏(痛みに強い)

使用前には必ず口の中を清潔にし、食後や歯磨き後に塗布しましょう。

 

3-2. ビタミンB群を多く含む食事を心がける

粘膜の健康維持に欠かせないのがビタミンB群です。

・ビタミンB2:レバー、納豆、うなぎ
・ビタミンB6:鶏ささみ、まぐろ、鮭、にんにく

食事からの摂取が難しい場合は、サプリメントで補いましょう。

 

3-3. 口内炎を悪化させる食べ物を避ける

以下のような食べ物は口内炎を刺激し、痛みや悪化の原因になります:

・辛いもの
・熱いもの
・味の濃いもの
・糖質の多い食品

これらを避け、冷たくてやわらかい食事を選ぶと快適に過ごせます。

 

3-4. 栄養バランスを整える

口内炎は体の不調のサインとも言えます。ビタミン、ミネラル、タンパク質を意識した食事を心がけましょう。

・緑黄色野菜でビタミンA、C、Eを摂取
・肉や魚でタンパク質を補給

これらは口内炎だけでなく、全身の健康にもつながります。

 

3-5. ストレスを溜めない・よく眠る

ストレスや睡眠不足は免疫力を下げ、口内炎の原因になります。

おすすめの習慣は:

・音楽や映画でリラックス
・入浴で体を温める
・夜はスマホを控える

成長ホルモンが出やすい深夜0時前後には寝るようにしましょう。

 

3-6. 口腔内を清潔に保つ

痛みがあると歯磨きを避けがちですが、これは逆効果。柔らかいブラシで優しく磨きましょう。免疫力が低下すると、カンジダ菌(真菌)が増殖しやすくなります。気になる場合は歯科で相談を。

 

3-7. 乾燥を防ぐ

口腔内の乾燥は細菌繁殖の原因になります。

対策として:

・こまめな水分補給(1.5〜2L/日)
・加湿器の使用
・鼻呼吸を意識

口呼吸が習慣化している人は、歯科や耳鼻科への相談も視野に入れましょう。

 

3-8. 虫歯や歯のトラブルを放置しない

尖った歯や虫歯、詰め物の段差などが粘膜を傷つけ、口内炎の原因になります。違和感があれば早めの受診を。また、矯正器具や義歯の調整も重要です。

 

4. なかなか治らない場合の注意点

口内炎は通常1〜2週間で治りますが、それ以上長引く場合は以下のような病気の可能性があります:

・白板症
・舌がん
・口腔がん

自己判断せず、歯科や口腔外科で検査を受けるようにしましょう。早期発見・治療が何より大切です。

 

5. まとめ

口内炎を早く治すには、以下のポイントを意識しましょう。

適切な薬の使用 、ビタミン補給 、栄養と生活習慣の改善、清潔と保湿の徹底。そして、なかなか治らない口内炎は、重大な疾患のサインかもしれません。迷わず専門医に相談することが、健康を守る第一歩です。