皮膚科で治らないその症状、歯科医院で治る可能性も

  • 2023.06.29
  • カラダの不調を整えたい

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意外?皮膚疾患と歯科には関係が

今回のテーマは、皮膚の病気についてです。

掌蹠膿疱症、乾癬、アトピー、汗疱…これらは、なかなか治らず、皮膚科に長期間通院している方が多い病気です。それぞれの疾患の一般的な情報は、Googleなどで調べると出てくるので割愛しますが、どれも皮膚の荒れ、水疱、赤み、かゆみなどを伴うことが多いです。

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これらの患者様からお話を伺ったときに共通しているのは、次のような声です。

「皮膚科に通っても、なかなか良くならない」
「処方されるステロイドの種類が変わるだけで、状態にあまり進展がない」
「ビオチン内服、漢方内服、光線療法…いろいろ試したけどいまひとつ」

もちろん、すべての患者様がそうではないですし、さまざまな皮膚科の先生方がいらっしゃることは当然理解しておりますが、日々、私がお会いする患者様の共通項を抜き出すと、上記のような話が挙がります。

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実は、これらの疾患の背景には、お口の中の問題が関連していることが少なくありません。お口の中の原因をシューティングすることで、状態が劇的に改善する症例も多く見てきました。

しかし多くの方は、皮膚科でお口の中を見られたり、歯のレントゲン撮影や歯ぐきの健康状態のチェック、唾液の検査をしたことはないと思います。逆に、歯科医院へ行って、手足の皮膚の状態を診られた経験もないと思います。

ほとんどの医療機関は専門領域の縦割りのため、症状が出ている部分に関してはアプローチしてくれるますが、症状と原因箇所が離れている病気に対しては、対応力が弱いです。その結果、患者様がどこの医療機関・ドクターにかかれば良いのかわからず困っているケースも多くあります。

当サイトが発信する情報が、一般の方々の気づきになっていただけることを願います。

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さて、本題に戻りますが、なぜ皮膚の病気が歯科医院で治る可能性があるのか、ご説明します。

皮膚の病気につながるお口の問題として、代表的な4つの例を、具体的な治療法とともに紹介します。問題が1つだけであることは少なく、複数の問題の積み重ねにより、皮膚にトラブルが生じているケースが多いと感じます。

【原因解説】金属アレルギー

金属アレルギーには、次の2種類があります。

1.接触した部分が赤くなったり、かゆくなる局所型
2.全身性接触皮膚炎と呼ばれる、全身性の金属アレルギー

なかなか治らない皮膚の病気で原因となるのは、2の「全身性の金属アレルギー」です。「全身性」とついていますが、医療現場の感覚としては、手・足に症状が出ていることが多い印象です。もちろん、背中、顔周り、頭皮など、さまざまなところに症状が出る可能性もあります。

金属アレルギーは、主に口から摂取した金属が腸から吸収されて血流に乗り、全身に運ばれることによって発症します。自身の免疫細胞が金属を“アレルゲン”と認識することで、過剰な炎症反応が生じるのです。

皮膚に症状が現れる理由としては、体内に入った金属の排出経路のひとつが、皮膚から出る汗だからとも考えられています。

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では、どうやって口から金属が摂取されるのでしょう?主な原因は2つです。

1食べもの
ニッケル、クロム、コバルトなどは、実はチョコレート、ココア、豆類、香辛料、貝類、胚芽などに比較的多く含まれています。

2歯科金属材料
歯の詰め物や被せ物に使われる金属には、ニッケル、パラジウム、金、銀、亜鉛、スズ、クロム、コバルトなどさまざまな材料が含まれており、口の中で絶えず唾液中に溶けていきます。

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食べ物に含まれる微量金属は、嗜好品以外はある程度避けられないものだと思います。しかし、歯科金属材料はそもそも口の中に存在しない異物であり、それを保険制度のもと治療で積極的に使用しているのは、世界的に見ても日本だけです。

そして、日本人がもっともアレルギーを起こしやすい金属は、ニッケルです。

厄介なことに、ニッケルとパラジウム(銀歯の主成分)は、交差反応と呼ばれる現象を起こします。免疫細胞から見るとニッケルとパラジウムは似ているのか、ピアスなどのアクセサリーに含まれるニッケルにアレルギー反応が出た人は、パラジウム(銀歯)を入れると高い確率でアレルギー反応が生じるというものです。

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口の中の金属アレルギーは、口の中がかゆくなったりするのではなく、手足などの皮膚に症状が出ることが多いので、原因に気づきにくいものです。

ですから、なかなか治らない皮膚の炎症がある場合、お口の中の金属を疑い、金属アレルギー検査を受けて確認することが、とても重要です。今はパッチテストだけでなく、安全性に配慮できて来院回数も少ない、採血による金属アレルギー検査もあります。

皮膚科では、早い段階から金属アレルギーを疑う先生も増えていると感じますが、歯科では、皮膚の状態とお口の中の金属をリンクさせて検査を勧める先生は、まだ少数ではないかと思います。

【治療法】金属アレルギー

まずは検査を行なって、口腔内金属が現状のトラブルに関連しているかチェックする必要があります。その上で、下記のような治療を行います。

・安全に金属を除去して、金属以外の材料に置き換える
金属除去は実際に金属を削ることが多いので、細かい金属片が体内に取り込まれ、吸収されないようにします。体内に金属が取り込まれてしまうと、当然ながらアレルギー症状が悪化する可能性が高いです。

・身体から重金属の排出を促す
身体から重金属を排出するには、効果の見込める漢方を使うのが有効です。

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このように、患者様の安全面に配慮することにより、金属アレルギー症状の悪化や長期化のリスクを、最大限抑えながらの治療が可能です。金属アレルギーの方はできるだけ、金属アレルギー治療を専門的に行っている歯科医院を選ぶと安心だと思います。

【原因解説】口呼吸

口呼吸の習慣があると、皮膚の炎症を悪化させる可能性があります。それは主に、次の2つが理由です。

1上咽頭の炎症により、免疫システムや自律神経のバランスが崩れる

乾燥した空気や、空気中の細菌・ホコリが、鼻毛というフィルターを介さず体内にダイレクトに入ることで、上咽頭と呼ばれる鼻奥・のど奥の部分に、炎症を引き起こしやすくなります。人によっては「朝起きると痰が絡む」「喉がイガイガする」「喉の奥が詰まった感じがする」という自覚症状があるでしょう。

喉の周囲は、外界からの細菌やウイルスと戦うために、免疫システムが強化されています。しかし、そこに絶えず刺激が加わることによって免疫システムが暴走し、この状態が続くとダラダラと慢性的に炎症が生じます。

炎症反応が続くと、炎症物質が絶えず血流に流れたり、全身の免疫システムのバランスが崩れたりして、お口から離れた部位の皮膚炎症を悪化させることがあります。これを「病巣疾患」と呼びます。

冒頭で挙げた掌蹠膿疱症、乾癬、アトピー、汗疱は、病巣疾患の仲間です。これらの病気と診断されなくても、皮膚の炎症に、他の臓器の慢性炎症が関与していると考えられるケースは多くあります。

2口の乾燥によりフローラバランスが崩れる

口呼吸により口の中が乾燥すると、唾液の量が減るので、唾液中に含まれる抗菌作用も弱まります。そうすると口の中で、身体に悪さをする悪玉菌が増殖します。

口の中の“菌バランス”が崩れ、さらには悪玉菌を無意識のうちに飲み込むことにより、腸内の細菌バランスも悪化します。人は1日に約1.5リットルの唾液を飲み込むので、唾液中の悪玉菌が多ければ、腸内に大きな影響があります。

詳しくは、後述の「4.口腔内フローラと腸内フローラ【原因】」で解説します。

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なぜ口呼吸になってしまうのか?

口呼吸は、口周りの筋肉の使い方や、噛み合わせと歯並びの問題から生じます。たとえば「出っ歯だと口が閉じにくい」「顎が小さいと就寝中に舌が気道を閉塞しやすくなり、無意識に口を開いて気道確保をする」などです。

中には、見た目だけを考えて行われた矯正治療が、口の中の容積を極端に小さくしてしまい、上記の気道閉塞の問題を悪化させていると考えられるケースもあります。そのため、矯正治療を検討する際は、全身状態への配慮が重要であると私は思います。

私は、矯正治療を検討されている患者様には常に、呼吸に関連する問題がないかアンケートをとるように心がけています。呼吸の問題は喉だけでなく全身に影響を与えますが、皮膚科でも歯科でも、呼吸パターンまで目を向ける先生は決して多くありません。

実際、皆様も皮膚科や歯科で呼吸の話をされたことはあまりないと思いますが、いかがでしょう?

【治療法】口呼吸

口呼吸の改善には、次の5つの方法が有効です。

・口周りの筋肉の使い方の指導(MFT)
・矯正治療で形態的な問題を改善
・夜間の口テープ
・姿勢改善のため骨格矯正
・鼻うがい

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現代人は、姿勢の変化などが顔面の発育に影響を及ぼし、その結果、形態的に口呼吸になっている方が多いと感じます。口周りの筋力を測定したり、噛み合わせ・歯並びの問題を併発していないか確認したりすることで、どのような治療が必要か判断できます。

呼吸の問題は、皮膚科はもちろんのこと、歯科でも知識のある一部の歯科医師しか取り組んでいない領域です。当然、歯科領域=口周りへの処置だけでは解決できないこともあるので、私は柔道整復師の先生に骨格矯正を依頼しながら、根本的な姿勢改善により、呼吸パターンと噛み合わせ・歯並びの根本原因を取り除く治療を行っています。

【原因解説】口腔病巣疾患

虫歯が進行して歯の根の先に炎症が生じたり、歯の周囲の細菌が悪さをして歯周病を引き起こしたりすることがあります。しかし、虫歯と歯周病は皮膚の病気の悪化を引き起こし、病巣疾患の原因となることもあります。

歯の根の炎症も歯周病も、初期段階では痛みなどの自覚症状が少ないため、発症しても気づきにくいです。一部のデータでは、歯周病は成人の7−8割が有していると言われています。ですので、自覚症状がなくても、歯科医院を定期的に受診して自身の状態をしっかり把握しておくことが重要です。

一方、歯周病以上に厄介なのが、歯の根の炎症です。

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日本では、保険診療において感染対策のルールが規定されていないこともあり、歯の根の治療の成功率(ここでは、治療した部位が10年経過時に再発していないと定義)が低いというデータが出ています。

つまり、痛みを一時的にとる治療はされているものの、後々問題が生じないように、感染源をしっかり取り除くまでの治療は不十分であるケースが多いのです。皮膚の炎症で困っている患者様の、お口の中のレントゲンを撮ると、自覚症状なく隠れている、歯の根の炎症が見つかることがよくあります。

口腔病巣疾患に関しては、私も所属している日本病巣疾患研究会では、下記のような図でまとめています。

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【治療法】口腔病巣疾患

口腔病巣疾患の改善は「当たり前の基準が高い歯科治療」を行うことが重要です。患者様にとっては、“良い歯科医院の選び方”に関係します。

先ほども挙げましたが、主な口腔病巣としては、歯周病と歯の根の炎症が挙げられます。

1歯周病
ただ歯周病菌を除去して症状を抑えるだけでなく、歯周病の根本原因である口の中の菌のバランス改善を考えて、善玉菌移植を行うことも検討します。どのレベルで何を行うかを決定するため、必ず細菌検査などの指標を用いて、一人ひとりの状態に合わせて治療をすることが、症状の改善率を上げ、再発率を下げるうえで重要です。

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歯周病は、継続的な管理(メンテナンス)が重要なため、医療従事者は治療を頑張るだけでなく、患者様自身が管理しやすい環境を作ることまでが求められます。この記事を読んでくださっている皆様は、ご自身に合った歯周病治療・メンテナンス受けられているでしょうか?

2歯の根の炎症
これに関しては、歯科医師が徹底的な無菌的処置を心がけているか、通法だけで改善が見られない場合に放置せず、外科処置など次の手を“引き出し”として持っているかが重要です。

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歯の根の炎症は、皮膚の病気だけでなく歯の寿命にも関わります。「ラバーダム」と呼ばれるゴムのマスクを歯につけて、菌が入らない環境で処置をしたり、顕微鏡下で感染源を見落としなく除去するといった、一つひとつの処置の基準を上げなければ、治療の成功率は落ちます。

また、外科処置ができない医師や、外科処置ができる歯科医院へ紹介しない歯科医師に当たってしまうと、感染除去のため安易に「歯を抜きましょう」と言われてしまうことも少なくありません。

歯周病治療においては、個別化された治療計画が組まれているのか、歯の根の炎症に関しては、感染除去の対策がどれだけ徹底されているのか、担当医と話し合ってみると安心でしょう。

歯科医師会田の噛み合わせメディア〜カムシル〜|皮膚科で治らないその症状、歯科医院で治る可能性も|ラバーダムを使用している治療画像 歯科医師会田の噛み合わせメディア〜カムシル〜|皮膚科で治らないその症状、歯科医院で治る可能性も|金属が溶出した形跡の画像 歯科医師会田の噛み合わせメディア〜カムシル〜|皮膚科で治らないその症状、歯科医院で治る可能性も|削片がラバーダムでキャッチされている画像 歯科医師会田の噛み合わせメディア〜カムシル〜|皮膚科で治らないその症状、歯科医院で治る可能性も|ラバーダムを使用した治療前後の比較画像

【原因解説】口腔内フローラと腸内フローラ

「原因2.口呼吸」でも述べたように、お口の中の細菌は腸内に流れ込みます。

昔は、口の中の菌は胃酸で死ぬので腸内には影響しないと考えられていました。しかし、遺伝子検査技術が進歩し、腸内の細菌を分析したところ、お口の中の細菌が腸内に移行していることがわかりました。

つまり、口腔内環境は腸内環境に影響しているのです。身体に悪影響を及ぼす菌が口腔内に多くあると、腸内環境を悪化させて、身体に炎症を起こしやすくしてしまいます。

歯科医師会田の噛み合わせメディア〜カムシル〜|皮膚科で治らないその症状、歯科医院で治る可能性も|口腔内フローラと全身の相関図

腸内環境が免疫バランスやホルモンバランス、自律神経バランス、腸管のバリア機能など、さまざまな部分をコントロールしていることは、ここ最近広く知られてきました。「腸活」という言葉もよく聞きますよね。腸内環境の悪化によって免疫バランスが崩れると、身体中で炎症が起きやすくなり、結果として、皮膚の炎症が治りにくくなります。

ただ、腸内環境の安定したコントロールには、お口の中の環境が影響していることまでは、あまり知られていません。

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特に、歯周病に関連する菌や、カビの一種であるカンジダは、腸内への影響力が強いと考えられています。口腔内の菌の状態に関しては唾液を検体とした口腔内フローラ検査、腸内の菌の状態に関しては便を検体とした腸内フローラ検査で、現状を知ることが可能です。

【治療法】口腔内フローラと腸内フローラ

口腔内フローラと腸内フローラの改善は、検査をして自身が持っている菌のバランスを知ることから始まります。

1口腔内フローラの改善
除菌を徹底しながら、身体にとって有用な善玉菌を積極的に摂ることが推奨されます。有用な微生物を「プロバイオティクス」と呼びますが、プロバイオティス商品は無数にあるので、自身の菌の状態に合わせたものを選ぶと効果的です。

例えば、カンジダというカビの繁殖を抑えるには、同じ真菌という仲間でもコウジカビの一種である「サッカロマイシス・ブラウディ」というカビが効果的で、タブレット等の形態で商品化されています。

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現状と目的を考慮して、もっとも効果的だと考えられるプロバイオティクスを選択することが、改善の近道です。

2腸内フローラの改善
こちらに関しても大筋同じですが、口腔内と違い、直接的な除菌処置を行いにくい部分なので、プロバイオティクスの効果が発揮されるまで、やや時間がかかる印象です。とはいえ、ここでも重要なのは、どのプロバイオティクスがその患者様に効果が出やすいのか判定することです。

現在の医学のトレンドは、一般論ではなく、その人に合わせた正確な医療=プレシジョン医療、プレシジョン・メディスンです。私もプレシジョン医療のための検査システム、処方システムの研究、開発に関わっているのですが、出来るだけコストを抑えたオーダーメード医療をあちこちで受けられる時代は、近いと感じています。

最後に、口腔内フローラと腸内フローラには関係があると論文で示唆された疾患を、下記に挙げます。

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菌のバランスの検査にご興味がある方は、当メディアの公式LINEよりお問い合わせください。

皮膚科医との連携を強め、より有効な歯科治療へ

今回は、なかなか治らない皮膚の病気・トラブルが、歯科医院の治療で解決する可能性を説明しました。

皮膚に何か症状が現れたとき、皆様が真っ先に受診するのは皮膚科だと思います。実際、診断や症状を抑える治療は、他科ではできません。そして、多くの皮膚疾患は皮膚科で完結していると思います。

しかしながら、今回説明させていただいたように、病気の原因箇所と症状が見られる部位が離れている場合、現代の医療ではなかなか対処できないケースが多いです。

私は、もっと皮膚科の先生方と連携したいと思っています。そして本稿が、皮膚疾患等で悩んでいる患者様の一助になれば幸いです。

皮膚の症状がなかなか治らない、口が乾きやすい、金属の詰め物や被せ物を入れていて心配、などお困りの方は、歯科医師 会田にLINEでご相談ください。

 

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